2009年02月13日

譲る心

前回は【謙心會】のことを書かせていただきました。
この【謙心會】は実は、平成8年に妻と二人だけの流派としてつくったものです。
*拙著『心の眼』(パート1)の中に少しだけ記載しました。

正式名称は 天地仁氣光 謙心會 です。

今、【謙心會】はメンバーも30名を超えまして、二人だけしか着ていなかった空手着も、今では男女共に30名が同じ【謙心會】の刺繍を胸に入れた道着をつけています。
その姿、様子には「圧巻されるもの」がありましたface08


【謙心會】のシンボルマークは≪稲穂≫なんです。
それは 『謙虚な心』 を意味しています。
ですので、【謙心會】という名称なのです。

さて、この〔謙〕という文字ですが、『ゆずる』 とも読みます。
つまり、「お先にどうぞ」 という 『譲る心』 です。

このおもいからは、争いや闘争は生じないと思っています。


【謙心會】に集う人たちにはあまり上記の事柄の詳細を説明していなかったのですが、中には理念をしっかりと摑んだ方たちもあり、嬉しい限りですface02


そこで、また今回も寄せられたメールを紹介・掲載させていただきたいと思います。

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会頭ちゃま、謙心會ありがとうございました。

技は3、4つ位でちょうどよかったです。
たくさん一度にやると覚えられないので…

また、年齢の違いや男女の違いがありますが、みんなついていける位のちょうどよい運動量だったと思います。


男女のペアも男性も女性も一緒に向上する事が出来、よい組合わせだなと思いました。


会頭ちゃまに技を教えていただき、そして指導を受け、ペアを組んだ方と「こうかな」、「こうだよね」、「こうなんじゃないかな」、「やってみよう」、「おっ、いいかんじ」、「そうそう、そんなかんじ!」、「おっ、上手い、出来たんじゃない!」 というように楽しく練習ができました。


また、「ペアでお互いを見てあげて下さい」
とのことだったので、皆さんが自分の練習だけでなく同時にペアを組んだ相手の練習の為にと、自然に思いやりながら分かっところ、出来たところをお互いに教え合い学び合い、行なっている練習風景があり、「いい感じだな~face01」と思いました。

今頃ですが、お互いに相手のことを思う練習の雰囲気は、天地仁氣光、治療の相手への『愛の思い』や入塾式の時に言われた 『同通=同調』 につながる一歩かなと思いました。

また、女性の方が素直なので飲みこみが早いような氣がしました。


途中で、少しの時間だけペアの方を代わって練習したのですが、皆さん一生懸命なのは同じですが、人により雰囲気、氣、姿勢などが違い、いい意味で、その人の持っているものが感じられて、自分との違いも感じられた貴重な体験になりました。

いろんな人の感じを味わうのも、癒やし、治療するときに役立つのかもしれませんね。


練習を終えた後は、心地良い疲れと氣をいただいたような爽やかで、そしてすっきりした気持ちになりました。

ありがとうございました!

まだ、癒やし、治療が出来るようになれるか先は見えませんが、法と同じで信じて、地道に一歩一歩進んで行きたいと思います。

これからも謙心會を楽しみにしております。

よろしくお願いしま~す。



先日は【謙心會】に参加させていただき、ありがとうございました。

【謙心會】を終えた今、身体だけでなく、心も温かく調和された自分を感じています。



【謙心會】の稽古を通して、慣れない動きなので、つい自分の技の習得に関心がいきがちですが、
二人一組の練習なので、一緒に練習する相手に対して 『あなたのおかげで私が練習する事ができます』 という相手への感謝のおもいと、『あなたの為に喜んで練習台になります』 という自分からの愛のおもい、譲るおもいが自分自身に大切であると感じました。

その相手に対する愛のおもいがあって、初めて同調、同通、そして治療へと繋がっていくのですね。


また、【謙心會】の稽古を通しての同調、同通は、治療へ繋がる事だけではなく、
普段の生活の中でも自分たちの役に立つという事にも気づかせていただきました。

【謙心會】は、奥が深いですね~



通常の武道の技や型とは違い、【謙心會】独自の身体の使い方で氣を習得し、
相手への愛のおもいや『お先にどうぞ』という謙るおもいを持ち、相手と同調、同通する【謙心會】は、
改めて「本当に素晴らしいなぁface05」と感じました。

会頭の「技は心で」の言葉を常に心に持ちながら、一つ一つ丁寧に取り組んでいきたいです。



これから【謙心會】を通して治療への道を志すと共に、私たちの人間性も高めていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします!


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本来は『治療』という言葉は使えないのですが、仲間内だけで使わせていただいていますface06


前回と今回の二度にわたって【謙心會】のことを書かせていただきましたが、決して《勧誘》ではありませんからね~face03


私たち【エル】の会では、『法の学び』という文証(もんしょう)と、『武術を通しての氣』という現証(げんしょう)と、『人を(治療する)癒す』という理証(りしょう)の三つの証を基にしています。


過去の聖人に置き換えてみますと、
文証が 釈迦
理証が イエス
現証が モーゼ

icon12icon12このように捉えてみますと、分かりやすい(イメージしやすい)ことと思いますicon12icon12



Posted by 井出 章彦 at 18:48