2014年11月07日

緑色から茶色の世界へ

標高が七百メートルもある自然の中では、あたり一面が緑色の世界です。
地面には草、木々からは葉、そしてそこに加わるのが青い空と白い雲です。


今日は《立冬》ですが、地面の草たちは元気がなく、しおれてきています。そして色も緑ではなく茶色(*枯れる時になる色)になってきています。

木々の葉も落ち始め、地面には枯れ葉が積もるようになってきました。
それに伴い、木々も幹と枝だけの姿になりつつあります。

こうして、これまでに目に映る色は緑色だった世界が、木々の幹、枝、落ち葉(枯れ葉)がほとんどの茶色の世界へと変貌するわけです。


草が枯れるとともに、そこにいた虫たちの姿も見えなくなり、鳴き声が聴かれなくなっていきます。


昨夜は月がとても綺麗で、しかも暖かかったものですから、部屋の電気を全部消して、窓を開けて
月の明かりに照らされた中で鳴いている虫たちの声を楽しんでいました。
そして、虫たちにギターの音色を聴かせていました。

曲は、映画『もののけ姫』での三曲です。
『もののけ姫』のシーンの中で、月夜に照らされた山々の風景が出てくるのですが、昨夜の情景が
その場面と重なったものですから、『もののけ姫』の中で流れていた曲を弾いたという次第です。


この茶色の世界は、翌年の四月初めまで続きます。

現在 まだ、完全に茶色の世界にはなっていませんが、移り行く自然の姿をやや感傷的になって見ています。

ですが、次の萌える緑のために起きている自然の摂理の一環なのですね。


このことを〔循環〕と称します。

それを〔輪廻転生〕とも称することが出来ます。


自然界は常に動き続けています。 そこには『停止』というものは無いのですね。


「今日、これをやったから、明日はやらなくてもいいや・・・」
というおもいが湧いてくるのですが、『能力も才能にも乏しい』私には『続ける』という方法手段しかありません。


華々しさとは無縁の、地味・地道の中で今日も生きています。









Posted by 井出 章彦 at 13:33